2026年9月の主要AIモデル、仕事でどう試す?GPT-6・Claude・Geminiの入口を整理

最新AI、仕事でどう試す? GPT-6・Claude・Geminiの文書・コード・音声活用ガイド

OpenAI、Anthropic、Googleから、仕事の進め方に関わる新しいAIモデルが相次いで出ています。ただし「新モデル」と聞いて、同じ画面で誰でも同じように試せるとは限りません。ChatGPTやClaudeの画面で使えるもの、開発者向けAPIで使うもの、企業向けの限定提供中のものが混在しています。

この記事では、2026年9月24日に各社の公式発表・公式ドキュメントで確認できた範囲だけを整理します。性能の順位付けや、Work Atlasによる実測比較はしていません。まずは自分の仕事に近い小さな題材で、使える入口から確かめるためのガイドです。

2026年9月30日追記:OpenAIは9月29日にGPT-6.1 Solを公開しました(公開日を示す公式資料、2026年9月30日確認)。本記事の9月24日時点のGPT-6 Solの提供状況は履歴として残し、現行のAPI向け候補としてGPT-6.1 Solを追加しました。6.1 Solが各チャット画面で使えるかはこの記事では確認できていません。OpenAIの現行ガイドと6.1 Solのモデルページで、利用前に最新情報を確認してください(2026年9月30日確認)。

この記事で分かること

  • GPT-6 Astra/6.1 Sol/旧Sol/Luna、Claude Fable 5.1、Gemini 3.8 Liveの位置づけ
  • モデルと、ChatGPT・Claude・Geminiアプリ、APIの違い
  • 初めて使う人向けの具体的な試し方
  • 個人の仕事で最初に比べるとよい題材
目次

先に結論:まず確認するのは「モデル名」より入口

従来のChatGPT・Claude・Gemini比較は、文章作成や要約、Google環境との接続といった汎用AIサービスの選び方を扱っています。本記事はその続編として、2026年9月に確認できたモデル更新と提供先に焦点を当てます。同じモデルでも、契約プラン、地域、組織の管理設定、段階的ロールアウトで表示されないことがあります。

確認したモデル 公式情報から読める主な位置づけ まず確認する入口
GPT-6 Astra 難度の高い推論、調査、文書作成、コンピュータ操作を含む仕事向け ChatGPTのモデル選択画面、またはOpenAI API
GPT-6.1 Sol 複雑なコーディング、コンピュータ操作、専門的な仕事向け OpenAI APIの提供を公式モデルページで確認。チャット画面での提供状況は要確認
GPT-6 Sol(旧モデル) 複雑なコーディング・エージェント型のワークフロー向け ChatGPT Work/Codex、またはOpenAI API(9月24日時点の案内)
GPT-6 Luna 焦点の絞れた大量・反復タスク向け デスクトップアプリ(Free/Goの案内あり)、ChatGPT Work/Codex、またはAPI
Claude Fable 5.1 長期のエージェント作業、複数段階の調査、文書・表計算・スライド作業向け Claude API、Bedrock、Google Cloud、Microsoft Foundry等
Gemini 3.8 Live/Extended Thinking 音声でのリアルタイム対話、視覚コンテキスト、バックグラウンドでのツール実行向け Gemini Live、Search Live、Google AI Studio/Gemini API。企業向けは一部プレビュー

上の表は「どれが一番賢いか」の表ではありません。たとえばGemini 3.8 Liveは、通常のテキストチャットの後継を決めるためのモデルというより、声で途切れずに会話しながらタスクを進めるためのモデルです。用途が異なるものを、ひとつの順位表に並べないことが大切です。

モデルとサービスは別物です

モデルは、文章や画像を受け取って応答を生成する基盤です。一方、ChatGPT、Claude、Geminiアプリは、会話画面、ファイル機能、検索、権限管理などを含むサービスです。APIは、開発者が自社のサイトや業務システムからモデルを呼び出すための仕組みです。

  • アプリから試す:ログイン後のモデル選択に目的の名前が表示されるかを確認し、公開してよい資料で1回試す。
  • APIから試す:APIキー、利用量の上限、利用料金の設定を行い、モデルIDを指定してアプリや自動処理に組み込む。料金と契約条件は、使うサービスごとの公式ページで確認します。
  • 職場アカウントで試す:組織の管理者がモデルを有効にする必要がある場合があります。表示されないときは、契約と管理設定を確認します。

「モデル名が発表された」ことと、「自分のアカウントで今すぐ使える」ことは別です。画面に表示されない場合、回避策を探すより、まず公式の提供状況と契約・管理設定を確認してください。

OpenAI:GPT-6系はAstra・6.1 Sol・Lunaを確認

OpenAIの現行ガイドは、GPT-6系の主な候補にAstra、6.1 Sol、Lunaを挙げています。9月24日に本記事で扱ったGPT-6 SolもAPIページが残っていますが、OpenAIは6.1 Solへの移行案内を示しています。選択の軸は、必要な推論量、待ち時間、コストです。出典:OpenAI Developers「Using GPT-6」(2026年9月30日確認)。

GPT-6 Astra:複雑な仕事を一度に任せる前の「設計役」

Astraは、複雑な推論、コーディング、コンピュータ操作、調査、文書作成向けと位置づけられています。OpenAIはChatGPT Plus、Pro、Business、EnterpriseとAPI、Azure、AWS Bedrockへ段階的に提供すると案内しています。Enterpriseでは初期設定で無効の場合があるため、職場で見つからないときは管理者確認が必要です。

最初の試し方:まずChatGPTのモデル選択で「GPT-6 Astra」が表示されるかを確認します。表示されたら、機密情報を含まない架空の案件メモを貼り、次のように依頼します。

あなたは業務アシスタントです。以下の案件メモを、
1. 今日決めること
2. 不足している情報
3. 30分で着手できる次の3作業
に分けてください。推測は「要確認」と明記し、元の文にない事実を足さないでください。

最初の評価では、完成度の印象だけでなく、元の条件を落とさないか、推測と事実を分けるか、修正指示を反映できるかを見ます。コンピュータ操作や外部サービスへの変更は、最初から任せず、まず「変更せず提案だけ」と指示するのが安全です。

出典:OpenAI「GPT-6 Astra」、OpenAI Developers「GPT-6モデルガイダンス」(2026年9月24日確認)

GPT-6.1 Sol:APIで複雑な開発・自動化を試すとき

OpenAIは6.1 Solを、複雑なコーディング、コンピュータ操作、専門的な仕事に向くモデルと説明しています。公式モデルページでAPI利用を確認できます。ChatGPT WorkやCodexなど個別画面での提供条件は、このページだけでは確認できないため、画面のモデル選択と公式の提供情報を確認してください。出典:OpenAI Developers「GPT-6.1 Sol」(2026年9月30日確認)。

GPT-6 Sol:9月24日時点の提供情報

旧Solは複雑なコーディングとエージェント型ワークフロー向けです。OpenAI APIでは、組み込みツールや関数呼び出しを使う場合にResponses APIの利用が案内されています。2026年9月22日、ChatGPT WorkとCodexではPlus、Pro、Business、Enterprise、Eduに提供開始と案内されました。これは9月24日時点の情報であり、新しい6.1 Solの各画面での提供を意味しません。

最初の試し方:コードを書く仕事なら、公開可能な小さなサンプル(例:問い合わせフォームのHTMLや、架空データのCSV)を用意します。「いきなり書き換え」ではなく、次の順で依頼します。

  1. 「このコード/データを読み、変更せずに改善候補を重要度順に3つ挙げてください」
  2. 「候補1だけを実装する場合の差分と、確認手順を示してください」
  3. 内容を確認してから、実装またはAPIへの組み込みを依頼する

自動化を広げる前に、小さなサンプルで入出力と実際に発生した費用を記録します。

出典:OpenAI Developers「GPT-6 Sol」、OpenAI Developer Communityの発表(2026年9月24日確認)

GPT-6 Luna:同じ形式の作業を繰り返すとき

Lunaは、焦点の絞れた高ボリューム作業向けと案内されています。OpenAIの案内では、FreeとGoの利用者はデスクトップアプリでLunaを試せ、SolとLunaはChatGPT WorkとCodexにも提供されています。

最初の試し方:最初は10件だけの架空データで、同じ形式にそろえる作業を試します。たとえば「次の10件の問い合わせを、要件/期限/担当候補/要確認に分け、表形式で返してください。原文にない期限や担当者は補わないでください」と依頼します。分類ルールを1行ずつ直し、100件に増やすのは10件の結果を人が確認してからにします。

定型処理でも、成果物の確認を省けるわけではありません。サンプルを抜き取り確認するルールを先に決めましょう。

出典:OpenAI Developers「GPT-6 Luna」、OpenAI Developer Communityの発表(2026年9月24日確認)

Anthropic:Claude Fable 5.1は長い資料・複数段階の作業で確認したいモデル

Claude Fable 5.1は2026年9月1日リリース。Anthropicは、長時間にわたるエージェント型コーディング、複数段階のリサーチ、文書・表計算・スライド作業が強化点だと説明しています。

ここで誤解しやすいのは、Claude.aiの有料プラン名とモデルのAPI料金を混ぜることです。Fable 5.1の公式モデルページで確認できる提供先は、Claude API、Amazon Bedrock、Google Cloud、Microsoft Foundry、Claude Platform on AWSです。個人のClaudeアプリにいつ、どのプランで表示されるかは、このモデル固有の提供一覧では断定できません。そのため、アプリのモデル選択に表示がない場合は「未提供」と決めつけず、公式の提供状況を確認してください。

最初の試し方:APIや対応クラウド環境を使えるチームなら、まず公開可能な長めの議事録(または自作のダミー文書)を1本だけ使います。次のように、作業の出口を限定します。

次の議事録を読んで、決定事項、保留事項、担当者、期限を表にしてください。記載がない欄は空欄にし、推測で補わないでください。最後に、確認が必要な質問を3つ以内で挙げてください。

次に、同じ入力を別モデルや従来の手作業と比べ、表の誤記、項目の漏れ、確認にかかった時間を記録します。長い資料を一度に扱う前に、入力量と実費を小さな検証で把握してください。

出典:Anthropic Claude Platform Docs「Claude Fable 5.1」(2026年9月24日確認)

Google:Gemini 3.8 Liveは「声で続ける仕事」のための更新

Googleは9月15日(9月17日更新)にGemini 3.8 LiveとGemini 3.8 Live Extended Thinkingを発表しました。3.8 Liveは会話の流暢さと視覚的な文脈を、Extended Thinkingはより複雑な複数段階の推論を主眼とします。いずれも、会話を続けながらバックグラウンドでツールやAPI呼び出しを進めることが特徴として説明されています。

これは、テキストで文章を整えるだけの用途と単純比較しない方がよいモデルです。たとえば、画面を見せながら手順を確認する、移動中に話しながら今日の作業を整理する、といった仕事で試す価値があります。

最初の試し方:Gemini Liveが使えるアカウントでは、実在の顧客情報を出さずに、次のような架空の状況で5分だけ試します。

今日は、見積書の下書き、打ち合わせ準備、請求確認の3つがあります。私が話した内容を、優先順位、次の行動、確認が必要な点に分けてください。情報が足りないときは、結論を急がず質問してください。

会話後に、行動リストを自分で読み返し、言い間違いを正しく扱えたか、質問のタイミングが適切だったか、作業に使える形になったかを確認します。Googleの発表では、3.8 LiveはGemini APIとGoogle AI Studio、Search Liveに展開中、企業向けGemini Enterpriseはプライベートプレビューです。Extended ThinkingはGemini Liveにも展開中で、Google AI Pro/UltraのWorkspace利用者向けの一部機能も案内されています。利用可否は契約・地域・段階的提供に左右されます。

出典:Google「Gemini 3.8 Live/Extended Thinking」、Gemini Apps ヘルプ(2026年9月24日確認)

「どれを選ぶ?」を、仕事の最初の一歩に置き換える

仕事の状況 最初に確認する候補 試す題材
複数の資料を読み、判断材料と次の作業を整理したい GPT-6 Astra(利用できる場合) 公開可能な架空案件メモを、決定・不足情報・次の行動に分解
コードや自動化を、提案→差分→確認の順で進めたい GPT-6.1 Sol(API利用を確認できる場合)/旧GPT-6 Sol(画面に表示される場合) 小さなHTML/CSVを「変更せずレビュー」から開始
同じ書式の分類や整形を繰り返したい GPT-6 Luna 10件だけのダミー問い合わせを表に分類
長い文書をもとに、複数段階の作業を設計したい Claude Fable 5.1(API等が使える場合) ダミー議事録から決定・保留・担当・期限を抽出
声で考えを整理し、画面や会話の流れを保ちたい Gemini 3.8 Live/Extended Thinking(利用できる場合) 架空の1日の予定を話し、行動リストへ変換

導入前の3つの確認

  1. 公開可能なサンプルから始める。顧客情報、未公開資料、個人情報は最初の試用に入れません。
  2. 正解を決めてから比べる。「期限を勝手に補わない」「表の列は4つ」といった確認条件を決めます。
  3. アプリ料金とAPI料金を分ける。月額プランでできることと、従量制のAPIで発生する費用を別に確認します。

新しいモデルは、名前だけで選ぶより、「今のアカウントで使えるか」「自分の仕事で確認できる小さな題材があるか」で選ぶ方が失敗しにくくなります。既存の汎用AIの選び方はChatGPT・Claude・Gemini比較も参考にしてください。

出典(すべて公式情報)

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この記事を書いた人

村嶋杏奈のアバター 村嶋杏奈 合同会社Simple 代表

合同会社Simple代表。フリーランスライター・SNSコンサルタントとして、これまでに6,000本以上の記事制作に携わる。クラウドワークスアカデミーでSNS運用講座・取材ライティング講座の講師も務める。Work Atlasでは、フリーランス・個人事業主が仕事道具を選ぶための情報を、公式情報にもとづいて中立的に届けている。

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